Super CD-ROM2 音の修理

    電源を入れてから15分ばかりしないと音が聞こえてこない
    Super CD-ROM2 の音の修理をしていました。

    症状:1.電源ON後15分位しないと音が出てこない(非常に小さい)
       2.音が小さい間はノイズだらけ

    ネットの情報によると2階建て基板の1階部分のコンデンサの交換が必要らしいです。

    IMG_4782.jpg

    それにしても2階建てになっている分コンデンサを格納するスペースが厳しいですね。
    まずは(格納できない一部のコンデンサは電線で延長する形で)取り替えてみました。

    IMG_4995.jpg

    これにより最初から音が出てくるようになりましたが
    コアグラ側からの出力に比べるとまだ小さい感じ。ノイズも消えません。


    因みにSuper CD-ROM2は2階部分の基板を取り付けないと
    ゲームは出来ても音が一切鳴らない仕様なので
    試しに2階部分も交換してみました。

    IMG_4994.jpg

    症状に変化はなし。他の所も影響しているのかも知れません。
    やっぱり全部交換するのが良いのでしょうか。。



    仕方がないので他のコンデンサを交換しながら動作確認をしている時、
    ふと2階の基板を指で押さえ込んだら音が大きくなることに気づきました。

    もともとコンデンサを格納する関係で1階と2階と繋ぐコネクタのかみ合わせが少々弱かったのですが
    もしかしてこれが原因なのか??単に私のチョンボ??ってことで
    1階部分のコンデンサを全て外に逃がして
    きっちりコネクタに差し込める形にしようと作業していたら・・・・




    トラブル発生 orz

    1階基板の裏側でハンダ吸い取り線で余計なハンダを除去してたら
    隣にあった小さな部品が取れてしまいました。
    チップ抵抗だかチップコンデンサかわかりません。


    恐る恐るピンセットでつまんでハンダ付けしようとしたら・・・・
    「ピーン」と音と共にピンセットから部品がどこかに飛んでいってしまいました orz

    いくら探しても飛んでいった部品が見つかりません。

    飛んでいったチップの部分をジャンパーしてみましたが全然だめですね。
    映像も音声も全く出なくなりました。

    やっと仕入れたSuper CD-ROM2なのに。。。

    IMG_4997.jpg


    ってことで一旦音の修理は中断です。
    またジャンク品見つけてリトライしてみます。。。

    -----------------------------------------------
    さて、2台目を仕入れて同じようにやってみました。

    症状としては
    1.電源ON後15分しないと音がしっかり出てこない
    2.音が小さい間はノイズだらけ

    結構あちこちで液漏れしているSuper CD-ROM2でしたが
    噂されている箇所から電解コンデンサの交換を実施。

    まだ・・ダメですね。
    1台目の時に完璧ではないですが音の改善が見られたので
    場所は間違えていないと思うのですが・・・

    切り分けをするためにも他のコンデンサを変えて行ったら
    結局全ての電解コンデンサを交換。・・・・でも症状は変わらず。
    心持ち音がしっかり出てくるまでの時間が短くなったような。。

    色々切り分けている所ですが、交換した電解コンデンサに問題はなさそうです。

    IMG_5334.jpg


    おそらく漏れた液が周りの部品も道連れにしている可能性が高そう。

    ってことで優先順位は低くなりますが
    時間を見ながらICとか他の部品も交換していく予定です。





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    DUO-R 基板の違い

    HOP-M3の販売をしているopas125さんから
    先日非常に珍しいDUO-Rの写真を送って頂きました。

    まずは基板の番号でも。

    DSCF0080.jpg


    なんと!!!
    DUO-Rには存在しないと言われていたVR104があります。

    DSCF0081.jpg
    (クリックすると拡大します)

    最初の頃DUO-RにはVR104は存在し、後期からなくなったという話。


    海外ではDUO-Rは全てVR104は存在しないというのが定説だし、
    自分もこのようなDUO-Rは見たことがないので本当に驚きです。

    このほかSuper CD-ROM2のピックアップはKSS-210Bというのが一般的ですが、
    実はHOP-M3Aを用いたものも存在するなど非常に貴重な情報も頂きました。

    本当にありがとうございます。

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    Super CD-ROM2 ピックアップ交換

    ピックアップのボリューム調整、バラしかた、グリスアップも実施したので
    次はピックアップの交換にチャレンジです。

    予め言っておきますが、ピックアップは1個1個に個体差があるため
    ピックアップを交換したら多かれ少なかれボリューム調整は必要です。
    ポン付けで簡単に済む話でないことにご注意を。



    海外ではSuper CD-ROM2用のピックアップ、KSS-210Bが今でも売っているので通販で仕入れてみました。

    以前、この手のピックアップ製品は不良率が高いという貴重な情報を頂いていますので
    欲しいのは1個なのですがとりあえず3個注文。

    IMG_5170.jpg

    早速開封してみた所2012年4月というシールが張ってありました。
    製造年月でなく・・・これは購入年月ですね。製造年月なら非常にうれしいのですが。
    因みに「①」という緑色のテープは私が識別用に張ったものです。

    IMG_5173.jpg

    オリジナルのKSS-210Bと並べてみました。コードで隠れてしまって見えなくてごめんなさい。
    レーザー出力用のボリュームの下にあるコンデンサが購入した方にはありません。
    基板の裏側にチップコンデンサという形で実装されています。

    IMG_5172.jpg


    購入したピックアップは新品なので基板のパターンとパターンの間が半田でショートされています。
    静電気による破損防止ですね。実際に使う際はこの半田を除去してから使います。

    IMG_5176.jpg

    交換手順については、グリスアップの記事を参照してください。
    単にばらしてピックアップを交換するだけです。



    実際にピックアップを交換し組み上げていると一つ問題が発生。
    赤枠のフィルム部分がスライドレールに干渉しました。
    他の製造元、ロットによって異なるのかも知れません。

    IMG_5183.jpg

    このまま使用するとそのうちフィルムが裂けてしまうので
    ちょっとケーブルの取り回しを変更しました。

    IMG_5184.jpg



    ではそれぞれピックアップの状態を見てみましょう。
    まずは1個目のピックアップです。

    IMG_5182.jpg

    まずはディスクをセットせずにRUNボタンを押し赤いレーザー光が飛んでいることを確認。OK。

    次にCD-Rのディスクをセットして再生してみます。
    オリジナルのKSS-210Bからの交換ですが、VR102とVR103の調整を行いました。
    ランダム再生してもちゃんとついてきますね。動作確認OK。

    次は2個目のピックアップです。

    IMG_5185.jpg

    これも動作確認OK。1個目からのボリュームの調整はなし。

    最後の3個目。しかし毎回バラして組み上げるのって結構面倒。。

    IMG_5186.jpg

    このピックアップの場合、VR103を調整しても動作が全体的に騒がしい。
    トラックの移動に失敗する時があるので試しにVR105を調整したところ落ち着きました。
    これも動作OK。


    どれもレーザーの出力調整は行っていません。結果として
    全て一応使えたので運よく不良品でないピックアップに当たったようです。

    そのうちDUO系で使われているHOP-M3も仕入れてみたいですね。。

    以上、Super CD-ROM2のピックアップ交換でした。

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    Super CD-ROM2 ピックアップユニット分解&グリスアップ

    さて、次はSuper CD-ROM2のピックアップユニットを分解してグリスアップしようと思います。

    IMG_5124.jpg


    ピックアップユニットが載っている矢倉ごと外し、
    矢倉からピックアップ部分を取り出していきます。


    まずは緑色のコネクタと左側の黒いピンを外しましょう。
    Super CD-ROM2の分解記事にも書いていますが、黒いピンは基板の裏側から押し出せばOKです。

    IMG_5125.jpg


    次は反対側。赤と白のコネクタ、そして黒いピンを外します。
    白のコネクタを外す際、ピックアップの調整ボリュームを触らないよう注意してください。
    合わせて矢倉の柱部分にあるケーブルを束ねている黒い部品も矢倉から外しフリーの形にしておくと
    後の作業が楽です。

    IMG_5126.jpg

    これで基板から矢倉ごとピックアップユニットが外せました。

    IMG_5150.jpg


    次はピックアップユニットを矢倉から外しましょう。
    まずは精密ドライバーなどを使って白いピンを抜きます。

    IMG_5152.jpg


    ピンが取れたら下からピックアップユニットを支えながら白い部品を抜き取ります。

    IMG_5153.jpg

    これで矢倉とピックアップユニット、そして灰色のカバーが分離できました。

    IMG_5154.jpg



    今度はピックアップユニットの分解を行います。

    まずは中央の大きな白いギアから分解します。
    ツメで固定されているので、ツメを戻しつつ押し込めば白いギアは外れます。

    IMG_5155.jpg

    次はスライドレールです。写真のようにプラスチック部品でロックがかかっているので
    精密ドライバーでロック部品をチョイと曲げて反対側からスライドレールを押し出します。

    IMG_5156.jpg

    スライドレールを2/3ほど移動することでやっとピックアップが取り出せました。

    IMG_5158.jpg


    次は写真にある黒いカバーのかかったギアを外しましょう。

    IMG_5159.jpg


    黒いカバーは裏側の3点のツメを外せばOKです。

    IMG_5160.jpg


    黒いカバーを外せば中のギアも外れます。

    IMG_5161.jpg


    ちなみに使用されているKSS-210Bというピックアップもバネつきの
    可動部がありますのでこれも分解しておきましょう。

    IMG_5164.jpg


    これで全バラができました。

    もともとついている白いグリースを除去し、新たにグリースを塗布していきます。


    因みに白いグリースを除去する時はピックアップレンズの清掃にも使っている
    イソプロピルアルコールが重宝します。
    綿棒に浸してなでるだけでグリースが溶けてくれるので除去しやすくなります。


    余談ですが、いつも薬局で買っていた消毒用のイソプロピルアルコールが入手できなかったので
    今回はガソリンの水抜き剤を利用しました。(水抜き剤も成分は同じ)

    IMG_5162.jpg



    脱線しましたが古いグリースを除去し、新たにグリースを塗り塗りして、
    今度は逆の手順で組み上げればOKです。

    IMG_5124.jpg


    以上、Super CD-ROM2のピックアップユニットの分解&グリスアップでした。

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    Super CD-ROM2ピックアップ調整

    ピックアップの調整をするには音がしっかり出る事が条件。
    なのでまず代替機の音が小さい症状を修理してから・・と思っていたのですが、
    よくよく考えたらDUO系ではないのでコアグラ側から音を出す形にすれば
    今の状態でも調整は出来ることに今更気づいた。orz

    ってことで早速ピックアップ調整をやってみます。


    と言いつつ、ピックアップ調整作業に関してお約束のように行っておきますが
    CDが回らない、正常に読めないといっても原因は様々です。
    ・レンズが汚れている
    ・グリースが固着してピックアップが動かない
    ・ギアのかみ合わせ
    ・ピックアップの角度ずれやピックアップ自体のへたり
    ・コンデンサの劣化
    ・などなど

    たとえばピックアップが固着してたりレンズが汚れているのに
    ピックアップ調整を実施したって意味ないですよね。
    動かない原因を切り分け、おかしい所をきちんとひとつひとつ潰していったのに
    それでも動かない、一番最後の手段がピックアップ調整や交換と思ってください。




    という前置きをした上で記事を書いていきます。

    まずは準備。ケースを外した状態で稼動できるようにします。
    マグネットの外し方はDUOの記事を参考にしてください。
    http://pcerepair.blog.fc2.com/blog-entry-50.html

    IMG_5096.jpg

    そして今回いじるボリュームが以下VR101~VR105の5つ。基板にもVR101などとプリントされています。

    IMG_4778_001.jpg



    次に下手にいじって元に戻せなくなるとまずいので、現在の位置をマジックでマーキングしておきます。
    (この作業は必ず行ってください)

    IMG_5097_001.jpg

    あと用意するものはこんなところでしょうか。

    ・製品版の音楽CD(オリジナル)
    ・製品版のゲームディスク(オリジナル)
    ・CD-Rに焼きなおした音楽CD
    ・CD-Rに焼きなおしたゲームディスク
    ・ヘッドホン
    ・精密ドライバー

    なお詳しいことは専門家に任せますが、製品版とCD-Rの媒体ではCD-Rの方が調整がシビアです。
    なのでCD-Rをベースに調整すれば製品版のディスクは・・たいがい読めます。
    がしかし製品版のディスクで調整を行うとCD-Rが読めない場合があるので注意してください。





    結果から先に言ってしまいますが、私が作業を行った感じでは
    各ボリューム(VR101~VR105)の意味と調整の仕方はDUO系と同じように見えます。

    VR101:(E/F Balance)
    VR102:(Focus Offset)
    VR103:(Track Gain(Track Error Level)
    VR104:(Focus Gain)  ★VR104はSuper CD-ROM2と初代DUOに存在、DUO-R/DUO-RXにはない
    VR105:(VCO)

    一部ボリュームを回す方向が逆だったりしますが、基本的にDUO系と同じなので
    DUO-Rで紹介している調整記事を参考にしてください。


    では具体的に私が調整した時の作業をレポートします。



    手順1.VR102の調整
     まずはVR102(Focus Offset)、レーザの焦点を調整するボリュームです。

     CD-Rに焼いた音楽CDを使って確認します。(ゲームディスクはお勧めしません)
     ポイントはVR102をいじってCD-Rが正常に回る範囲を探し出し
     その範囲の中点の位置がビンゴの位置になります。

     細かいやり方は以下を参照してください。
     http://pcerepair.blog.fc2.com/blog-entry-41.html 

     なおリンク先にも書いていますが、VR102をいじったら必ずSELECT+RUNでリセットしてから
     再読み込みをおこなうこと。(リセットしないと値が反映されないようです)

     あと私が作業したときの挙動は以下の感じでした。個体差があると思いますが参考までに。

     「時計回りいっぱいに回した状態」
      ↓CD-R自体が回らない範囲
      ↓CD-Rが回るが認識しない範囲
      ↓CD-Rが回り認識もする正常な範囲
      ↓CD-Rは回るがピックアップがカコンカコンと上下して認識しない範囲
      ↓CD-Rは回るだけ、「PLEASE SET DISC!」のエラーで止まる範囲
     「反時計回りいっぱいに回した状態」


     因みに今回は製品CDは正常に読めるのにCD-Rだとピックアップがカコンカコンと言って
     なかなか媒体が読めない症状がありましたが、このVR102の調整で解決できました。

     
     
    手順2.VR104の調整
     次はVR104、Focus Gain の調整です。

     情報ではVR102と同様に正常に読み込める範囲を特定して調整するという話ですが、
     ボリュームを目いっぱい回した時に片側だけ若干動きが変わった程度なので、
     元々の位置のままにしています。

     一応参考までに。
     http://pcerepair.blog.fc2.com/blog-entry-42.html


    手順3.VR103の調整
     次はVR103:(Track Gain(Track Error Level))です。

     これもVR102と同様にCD-Rの音楽CDを聴きながら調整を行います。

     挙動としては時計回りに回すと
     ・ドライブからキーンと音がするようになり動作音がうるさくなる。
     ・衝撃などによる音飛びが解消される。

     反時計回りに回すと
     ・何もしなくてもブチブチと音飛びが発生する。

     この挙動の中でドライブからの動作音が静かで、かつ少々の衝撃でも音飛びが発生しない位置を探す形。

     詳しくはこちらを参照。
     http://pcerepair.blog.fc2.com/blog-entry-44.html

     最初ピックアップの矢倉部分を軽くコンコン叩きながら丁度良い場所を探してましたが
     矢倉だと衝撃が大きすぎるため、いくらボリュームをいじっても音飛びは解消されません。

     ピックアップの矢倉でなく写真の指の位置を軽く叩きつつ、
     衝撃の音飛びが極力発生しない、かつキーンと動作音がしない場所を選びました。

     元々の位置から2ミリほど時計回りに回した辺りです。

     IMG_5112.jpg

     調整前はわずかな衝撃で音飛びが発生していましたが、VR103の調整である程度解消されました。


    手順4.VR101の調整
     次にVR101:(E/F Balance)の調整です。

     詳しくは以下を参照。
     http://pcerepair.blog.fc2.com/blog-entry-43.html

     DUO系のときもそうでしたが、挙動が変わる範囲が広すぎてよく判らないので
     元々の位置から変更していません。


    手順5.VR105の調整
     次はVR105:(VCO)です。
     これはスピンドルスピード、CDの回転数を調整するもの・・・らしいです。
     詳しくは以下を参照。
     http://pcerepair.blog.fc2.com/blog-entry-45.html

     これについても挙動がはっきりしなかったので元々の位置から変更していません。



    この5つのボリュームを調整したら色々再生して確認してみてください。

    ・最後まで再生できるか
    ・ランダム再生してみてトラックの移動が正常に出来るか
    ・CD-Rだけでなく製品版のディスクでも再生出来るか

    もし読み込みに失敗する時があるなら再度調整しながら試行錯誤です。
    それでもダメなら最後の手段として・・・ピックアップのレーザー調整ですかね。

    挙動の説明など非常に感覚的な表現ばかりで申し訳ないですが
    実際にやってみて感じを掴んでみてください。

    以上、Super CD-ROM2のピックアップ調整でした。





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